大学生の日記

兄弟が結婚するらしい

 陽が長くなってきた。スマホの画面を見ると、7月が終わることを知らせてくれている。もう8月なのか、とただ数字の変化を眺める気持ちと空と雲のコントラストに少し浮足立つ自分がいる。夏だ。

 私には少し歳の離れた兄弟がいる。先日、母からの電話で今年入籍することを知った。夏休み一緒に紙粘土こねてリアルうんこ作っていたあの人が入籍。

 「結婚」という言葉より「入籍」という言葉のほうが何か胸にずしんと来るものがある。法的にパートナーであることを証明するのか。法的に、これからこの人と家族として生きていくと宣言するんだな。

 家も買うのだろうか。子どもも近い将来生まれるかもな。そしたら親だ。もう二人でリアルうんこは作れないか。

 

 昔、親戚の集まりでどこかのおばさんに言われた。「結婚するならあんまり好きじゃない人の方がいいよ」「冷静にパートナーとして適している人を選びなさい」

 あの人はどんな気持ちで選んだのだろうか。あんまり好きじゃないのかな。家族として、そりゃ上手くいってほしい。でも、あんまり好きじゃない人とは何だか結婚してほしくない。パートナーとして適しているって何なんだろうか。

 

 夏がきた。兄弟が結婚する歳になってしまった。今年も半分終わってしまった。